冬到来

朝仕事に向かう時間帯、屋外は見事に氷点下。新潟の方から風に乗ってきた雪が朝日に照らされてキラキラと光ってとても綺麗です。

当然日も相当短くなっているので帰宅する頃には真っ暗。室内だってしっかり冷え切っています。身も心も寒さに負けてしまいそうな感じ。

そんな時に思い出すこと。ウチの実家では家に入るとき「ただいま」って言わないともの凄い怒られたんです。黙って入るとお前は空き巣か、っていうぐらいに罵倒されたものです。ガキの頃はいちいち面倒だなとか何でそんなに怒るんだろうと思ったものですがそのうち習慣になるもので今なんて一人暮らしなのに「ただいま」って言っちゃう塩梅です。それこそ自分を仕事モードから切り離す確認をしてるみたいなもんですが。
同じ口にするなら人に対しての方が気分も良いし、ちゃんと「おかえりなさい」って返しがあれば尚更なのでしょう。当たり前とか時には面倒だったものでも無くなれば懐かしくありがたいものに思えるのですからやんなっちゃいますです。

仕事の方は順調に力がついてるな、って自分でも感じるくらいだし家事も要領よくこなせるようになったしこっちの友達だっていっぱいできたのに、晩秋から冬にかけてのこの季節だけは子どもの頃遊んだ公園とか林の夢を頻繁に見たり、無駄に涙もろく、変におセンチに、妙に寂しがり屋さんになってしまうのです。
年内は誰もいない部屋に向かってしか「ただいま」ってセリフは吐けないのかななんて考えると余計です。群馬の北風は冷たい。